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総本部正義と平和・環境保全局のニュース

2020年05月27日

新型コロナウィルスが拡大するイタリアよりメッセージ。


 

●総本部正義と平和・環境保全局
fra.ジョセフ・ブレイ   ○COVID-19(新型コロナウィルス):兄弟的連帯を   目には見えない小さな「コロナウィルス」は、遠方の中国地域を襲い、数ヶ月のうちにその恐怖を全世界に広けました。最先端の科学もこれに太刀打ちできないでいます。しかし必ず解決策は見つかるはずです。   コロナウィルスがなんであれ、そこから与えられる教訓はとても重要です。コロナは、肌の色、人種、信条、文化、社会的地位、貧富をこえてやってきます。苦しみ、痛み、病気、死は、すべての人に共通です。   今は、誰かを批判したり非難したりする時ではなく、「なぜ?」「どうして?」と自問する時です。わたしたちを取り囲む自然、環境に対するこれまでのわたしたちの態度について自分に問いかけてみてください。これまでに人類が犯した環境破壊から身を守ろうとする反応と仮定してコロナウィルスを見た場合、「この状況を解決するためにわたしたちがとるべき方法は何か」と問う必要があります。 感染の有無に関わらずわたしたちは等しくこの問題について責任を負っています。   「ちょうどそのとき、何人かの人が来て、ピラトがガリラヤ人の血を彼らのいけにえに混ぜたことをイエスに告げた。イエスはお答えになった。「そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる。また、シロアムの塔が倒れて死んだあの十八人は、エルサレムに住んでいたほかのどの人々よりも、罪深い者だったと思うのか。決してそうではない。言っておくが、あなたがたも悔い改めなければ、皆同じように滅びる。」(ルカ福音書13章1-5)   今、わたしたちは皆、個人的にも、社会的にも、国内的国際的にも危険にさらされています。   イタリアでは、教会での典礼が停止されました。結婚式も葬式も同様です。この状況は、わたしたちの内なる喜びや心の安らぎを奪ってしまう危険をはらんでいます。それでもまだウィルスが拡大し続けているという事実。   聖フランシスコは、その時代のハンセン病患者たちに奉仕しました。フランシスコは患者たちを神の似姿として捉え、彼らを尊重し仕えました。(遺言FF110参照)   わたしたち世界中のコンベンツアルの兄弟たちは、このフランシスコの精神に倣います。イタリアにおいて、またこのウィルスにより深刻な被害を受けている他の国々で。わたしたちはすべての人々と連帯します。亡くなられた方々のご冥福とご家族の苦しみや悲しみを心の中で分かち合います。   師父聖フランシスコの精神に基づき、わたしたちは隔離された兄弟姉妹を決して差別しません。わたしたちはフランシスコの祖国であるイタリアより、深い祈りと断食をもって寄り添います。   汚れなき御宿りの聖母と、師父聖フランシスコの取りなしによって、この恐ろしいウィルスによってもたらされた惨劇から解放されることを祈ります。   今年は、前例のない四旬節となりました。教会には誰もいません。でも家庭は家族でいっぱいです。結果的に、わたしたちの姉妹であり母である地球に休息を与えている間に、あっという間にスモッグのレベルは著しく下がりました。家計支出が減り、家の中で眠っていたものが使われるようになりました。わずか一ヶ月で、廃棄の文化は劇的に減少しました。   これは、わたしたちが余計なものなしで生きることを教訓として学ぶ「エコロジカルな四旬節」かもしれません。   教皇フランシスコも「少ないほどよい」(ラウダート・シ222)と言われるのでは?  
 


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