Ordo Fratrum Minorum Conventualium

修道会概要

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コンベンツアル聖フランシスコ修道会とは


コンベンツアル聖フランシスコ修道会は、 今から約800年前に、アシジの聖フランシスコにより「小さき兄弟会」として創立された修道会です。コンベンツアルと言う名前はほぼ創立の当初からありました。本会の会員はコンベンツアルの小さき兄弟と呼ばれています。(ドイツ語圏では、Minoriten、英語圏ではGrey Friars、フランス語圏ではCordelierとも呼ばれています。)

創立以来、私たちの修道会が目指しているのは、真の兄弟愛です。これは聖フランシスコの求めるものでした。兄弟として一つの家族を構成する会員たちは、それぞれの環境の中で共同体の生活と仕事に従事します。聖なる叙階から生じる事柄を除けば全ての会員に等しい権利と義務があります。聖フランシスコは兄弟たちが「小さき兄弟たち」と呼ばれることを望んでいました。それは、「兄弟たちが、その名前そのものによって謙虚さを身につけるためにへりくだるキリストの学び舎に来たのであることを知るためです。」

兄弟たちはまさしくその名の通り「修道院的(Conventual)兄弟性」のうちに集い、信仰に生き、規律正しい生活を送り、聖務日課を唱え、神学研究と神の教会の使徒的奉仕にするためのよりよい養成を行っています。こうして汚れなき御宿りの聖母の導きにより、全世界にキリストの福音が宣べ伝えられることを目指しています。

本会においては、観想生活と使徒的活動は密接に関連しています。同じく聖なる叙階の使徒職は司祭会員と他の修道者会員の協力によって営まれます。本修道会全体と各会員たちは、主の民全体の共通の利益のために、教皇に直属します。

本修道会の基礎は、修道誓願の宣立です。会員は、聖性に至る一般的な方法ばかりではなく、教会の奉仕職を通して神に自らを捧げる従順、清貧、貞潔の公的な誓願の絆によって、また共同体生活、会則、会憲の遵守を通して、本修道会の精神に基づいて、完全な愛の福音的生活に自らを奉献します。会員は、荘厳誓願の宣立によって、最終的に本修道会の一員となります。
 
カトリック教会

 
フランシスカン精神は次のように要約されます。

①善なる神を分かたれない愛を持って愛し、その愛の計画に基づいて 全てをキリストにおいて新しくする。
②全ての恵みの源であるキリストに一致し、汚れなき神の母聖マリアと全教会と交わり、自分の生活の中でキリストの神秘を実現する。
③人間を愛し、キリストの平和と御国、兄弟愛を人々に告げ、促進する。
④この世において貧しさ、謙遜、素朴、喜びの心で生き、主に仕える。

従順、清貧、貞潔の誓願の宣立によって会員は、
①特別な方法で神に自らを直接にまた全面的に奉献する。
②主キリストが選び取られた生活に自らの生活を一層一致させ、特別な方法で教会とその救いの使命に技に結ばれる。
③洗礼の約束を完全に表し、愛の熱を掻きたて、旅人及び償いを行う者の生活において進歩し、この世で良いものとして評価されているものを、進んで放棄する。

教皇ホノリオ三世によって裁可され、諸教皇によって明確にされた会則もしくは小さき兄弟たちの生活様式は、本修道会全体の基本法です。会員はこの会則を自らのものとし、これを生活の規範としなければなりません。

本修道会は、管区に分割され、会員はそれぞれの管区に入籍します。管区は、修道院もしくは共同体によって構成され、会員は修道院もしくは共同体に在籍者として配置されます。(コンベンツアル会会憲より)

アメリカ管区のジェームス・マッカリー神父による
『コンベンツアル聖フランシスコ修道会の霊性』

日本語訳:ミカエル神学生

 
皆さん、こんにちは。
私はジェームズ・マッカリー(James McCurry)神父と申します。コンベンツアル聖フランシスコ修道会の管区長です(私の管区は英国のピサのアグネルス分管区を担当しています)。

フランシスコ会にはいくつかの異なった「グループ」、あるいは「支流」が存在します。そして、フランシスコ会を構成するこれらのグループの1つが「コンベンツアル会」なのです。

「コンベンツアル小さき兄弟会(訳注:コンベンツアル聖フランシスコ修道会)」の歴史は、実にフランシスコ会の草創期である13世紀にまで遡ります。聖フランシスコは1226年に亡くなりましたが、彼の死後、(訳注:修道会の中には)様々な方向性が存在しました。フランシスカン運動のこうした様々な方向性の中で、「コンベンツアル的方向性」は共同生活に強調点を置く方向性でした。アッシジのフランシスコ自身が「フラテルニタス」を、つまり会員達の共同体を築き上げる事に多大な力を注いでいましたし、彼が生きていた時代も彼の死後も、これらの会員達は「コンベント(訳注:いわゆる修道院)」に共に集まり(「コンベンツアル」という名称はこの「コンベント」に由来します)、同じ屋根の下で共に生活していたのです。

別の方向性も存在しました。それは巡回説教者・巡回宣教師になろうとする方向性です。この方向性を支持する会員達は初期の頃の禁欲と清貧をより厳しく守る人々と見なされており、そして段々と「オブセルヴァンテス」とか「スピリトゥアル」という名称を自分達に当てはめていきました。

コンベンツアルとはより大きな住居・より大きな修道院に皆で住むグループであり、共同の祈りを行う生活、共同の使徒職に従事する生活、そして学問研究と文化の深化を求める共同生活をより強調しました。ですので、コンベンツアル小さき兄弟会は第一に、そして何よりも共同生活を強調します。次に大切なのは典礼に根ざした生活です。会員達は共同で聖務日課を唱え、音楽を奏で賛歌と聖歌を歌いながらミサ聖祭を共同司式で捧げます。私達は隠世修道者ではありませんし、私達の生活も隠世修道会的ではありません。私達はこの世を巡る托鉢修道会の会員です。しかし私達は共同体において共に生活する巡回者なのです。

共同生活を強調するため、私達は初期フランシスカンのエートス、つまり無原罪のマリアという共通の御母のもとで1つに結ばれる兄弟的生活という精神を証しする事が出来ます。ここからも分かる通り、フランシスカン運動における「コンベンツアル的方向性」は常にマリアへの信心や信心業、そしてイエスが自身の兄弟である使徒達を一致させる紐帯としての役割をマリアに委ねたという理解を強調してきました。それ故、初期フランシスカン兄弟達の一致の要とは、実にマリアの母性における兄弟性なのです。

これらの理由から、コンベンツアル・フランシスカン運動は実に今日に至るまで「私達の貴婦人(訳注:聖母マリア)」を共同体の母として強く意識してきましたし、コンベンツアル小さき兄弟会は800年もの間、マリア信心を謙虚に実践してきたのです。

共同生活におけるこうした典礼的側面は聖体への信心に繋がっていきます。コンベンツアル・フランシスカニズムは、聖体の内に現存するイエスへの礼拝と賛美を強調します。

コンベンツァル会の伝統の他の側面も見てみましょう。コンベンツアル会の会員はより大きな住居に住んでいたため、そこにおいて霊的な養成と知性の聖化に努める事が出来ました。このため、800年にわたるフランシスカンの伝統において、コンベンツアル会は学問への従事や研究の実践によって大いに名声を博する事になりました。

学問研究それ自体は目的ではなく、福音宣教こそが目的です。しかし自分自身の語る内容を理解できない人が福音宣教を担えるでしょうか。宣教というこの偉大な冒険は常に研究活動を重視しますが、それは福音を広めてゆくためなのです。

そしてこの様な態度は「文化に洗礼を授ける」という考えにも関わっていきます。つまり福音は社会生活の全ての側面に浸透するはずであるという事です。このため、コンベンツアル会は芸術や音楽といった「文化の聖化」に深く関わるようになっていきましたし、次第に文化の方もフランシスカン、更にはコンベンツアル派と関連するようになっていきました。

それは趣味道楽のためではなく、福音のためです。イエス・キリストは人となられてこの地上に来られましたが、それによって天の真理と美しさを地上の文化と社会にもたらす事がお出来になったのです。

それ故、フランシスカンが「コンベンツアル」として社会に存在するという事は、イエス・キリストの聖化する力を文化にもたらさらなければならないという事なのです。コンベンツアル・フランシスカニズムの歩みを見れば、それが芸術、音楽、文学、文芸への絶えざる取り組みの歴史であった事が分かりますし、福音を広めるためにこれら全ての文化的・社会的側面を用いようとする取り組みの歴史であった事が分かるでしょう。

今日、コンベンツアル会の会員は、聖体、マリアへの愛、聖アントニオや聖ボナベントゥラ、福者ドゥンス・スコトゥス、そして現代の聖マキシミリアノ・マリア・コルベといった偉大な聖人達の模範、また偉大なコンベンツアル・フランシスカンであるコペルティーノの聖ヨゼフが示した神秘的な模範を大切にしながら共に生活しています。21世紀の今日においても、コンベンツアル小さき兄弟会は共同生活、典礼に根ざした生活、マリアへの信心と聖体への信心、そして文化の福音化と現代の新たな世代にも及ぶ新しい福音宣教(私達の世界の中でへりくだって人となられたイエス・キリストの単純なメッセージを、今の時代を造り変えるメッセージとして受け取る事が可能であるという事を新しい世代に示します)を大いに重視する姿勢を調和させようと挑戦しているのです。

 
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